主体的な技術者を育てる教育を評価するには
技術者は、技術を提供して対価を受け取る人間です。
技術者教育といいますと、技術を身につけさせるだけになりがちです。
しかしそれだけでは、技術作業員になってしまいます。
技術以外にも、教育が必要なのです。
主体的な技術者を育てることを評価する場合、技術以外を教えていないと、評価は論外です。
では、何を教えればよいのでしょう。
それは技術者がその技術の腕で自由に世の中を渡っていくために、必要なこと全てです。
例えば簡単な簿記の知識とスキル、簡単な需要と供給の知識、自分の技術の将来の需要等、自分の技術や市場の発展性、技術の説明能力、接客スキル、マーケティングスキルや営業スキルなど多種多様なものになります。
それらを何をどの程度提供していて、全体像としてはどんな人材が育てられるのかという教育側の考えと実績によって評価します。
もちろん、技術は徹底的に磨きます。
しかし技術の売り込み等もできるようになるということです。
それによって、主体的で自由な技術者が育つでしょう。